由緒
1887年(明治20年)故郷・都城にもぜひキリストの救いを伝えたいとの篤き思いを抱いた一人の医師、野辺盛正が大阪から帰省し、当時の日本基督鹿児島教会に出張伝道を請うたことから当教会の歩みがはじまりました。これ以前にも伝道の萌芽は見られますが、この年から定期的な出張伝道が開始されたのです。そして明治大正、激動の昭和へと歩みを進め、戦争を越え、焼け野原からの復興を経て現在まで、幾多の苦難をつらぬいて礼拝を守り、祈りの灯火をともしつづけて参りました。
特に先の大戦の折は、ある時は境内に掘った防空壕の中で空襲警報を聞きながら礼拝し、戦災で会堂を失ってからは牧師宅の狭い畳敷きの部屋で膝をつき合わせて礼拝を続けたといいます。そして現在地に会堂を再建。当時の信仰の戦いはいかばかりであったかと偲ばれます。
また当教会を起点に宮崎へ、志布志へ、延岡へと伝道が展開し、それぞれ現在の宮崎中部教会、志布志教会、延岡三ツ瀬教会へと発展してゆきました。
近年は、1987年に創立100周年記念礼拝を挙行。また2016年には、戦後に建築された味わいのある木造の礼拝堂の大改築工事を実施。おもむきある礼拝堂を温存しつつ、現代的な設備を整え、バリアフリーに対応、また小さな子どもたちや親御さんにも親しんでいただけるような会堂として生まれ変わりました。併せて牧師館を新築、集会室を新設し、この地域にあってより広くより確かにキリストの救いを宣べ伝えてゆくべく志をあらたにしております。2017年に創立130周年を迎えた教会です。
宮崎県下のみならず全国的に見ましても、歴史と伝統のある教会の一つとして数えられる教会です。安心して出かけることのできる教会をお探しでしたら、どうぞ当教会をおとずれてみてください。またお知り合いに教会をお探しの方がいらっしゃいましたら、どうぞ当教会のことをご紹介ください。